園長からのメッセージ 5月
4月26日の日経新聞に一面の半分以上を使って興味深い記事が出ていました。
園長からのメッセージで、子どもにYoutubeを見せて欲しくない、スマホを渡さないで欲しい、
その悪影響について、お便りでも、urapageでも、何度もお伝えしてきました。私たちには「ほらね!」と差し出せるエビデンスはないけれど、毎日子ども達と過ごしていると、薄々なんだか変だなと感じることはできます。そのことに関する研究は調べればたくさん出ているし、保護者の皆さまも子育てをスマホに任せるのは良くないことは、本当はご存じですよね。
私たちがお預かりしたお子様の中にはスマホ中毒になっていた子もいました。Youtubeに脳を支配されていることがわかりました。その子の口から出てくる言葉は意味のないもので、頭の中でYoutubeのコンテンツが流れていることが、頭の中は覗けないのによくわかりました。
恐怖を感じて、それ以降保護者の皆さまにはうるさいと思われるほどスマホ子育てはやめて、と伝えています。
<urapageの記事>
2026年10月15日 こどものSNS利用 米規制増
2026年10月4日 SNS利用時間の増加と子どものメンタル不調に関する因果関係を示す論文は複数存在する話
今日の園長からのメッセージは、ジョナサン・ハイト教授自身が語った内容から抜粋しています。
スマホが子どものメンタルを壊す?ジョナサン・ハイト教授が語る「不安な世代」の正体
世界的なエバンジェリスト、ガイ・カワサキ氏がホストを務める人気ポッドキャスト『Remarkable People』。このエピソードでは、社会心理学の権威ジョナサン・ハイト教授が登場し、現代の子供たちが直面している深刻な危機について語りました。
教授の最新著書『The Anxious Generation(不安な世代)』に基づいた、親、教育者、そして全ての大人たちが知っておくべき「衝撃の事実」と「解決策」をまとめます。
ハイト氏がPODCASTでGuy Kawasaki氏に語った内容を抜粋、要約しています。
2012年を境に何が変わったのか?スマホが子どもの脳を「再配線」した理由
社会心理学者のジョナサン・ハイト教授(ニューヨーク大学)は、最新著書『The Anxious Generation(不安な世代)』において、2010年から2015年にかけて子どもたちのメンタルヘルスが劇的に悪化したと警鐘を鳴らしています。
かつての「遊びベースの子ども時代」が、スマートフォンによる「画面ベースの子ども時代」に置き換わったことで、若者の脳に何が起きているのでしょうか。
スマートフォンとSNSがもたらす「7つの因果関係」
ハイト教授は、単なる相関関係ではなく、デジタルデバイスが明確に害を及ぼしている証拠として、以下のポイントを挙げています。
-
Z世代自身の証言: 「自分たちが不幸なのはSNSのせいだ」と多くの若者が自覚している。
-
テック企業の不誠実: Meta(Facebook/Instagram)やTikTokは依存性を知りながら、利益のために放置した。
-
睡眠と集中の阻害: 起きている時間の半分以上が画面に奪われ、読書や運動、対面の交流が激減している。
-
深刻な犯罪の増加: SNSを通じた性的搾取や薬物売買が、実際に子どもたちの命を奪っている。
子どもを守るための「4つの新しい社会的基準」
① 高校生になるまでスマホを与えない
中学生までは、通信機能のみの「キッズ携帯」や「スマートウォッチ」で十分です。アプリストアやSNSが使えるスーパーコンピュータ
「依存の入り口」を遠ざけましょう。
② SNSの利用は16歳から
現在の「13歳以上」という基準は機能していません。脳の成長を守るため、飲酒や運転と同じように年齢制限を厳格化すべきです。
③ 「登校から下校まで」スマホ禁止(学校)
授業中だけでなく、休み時間も含めて禁止することで、子供たちは再び「顔を合わせて笑い合う」時間を取り戻せます。
④ リアルな世界での「自由と責任」を増やす
オンラインでは放置しすぎ、現実世界では過保護になりすぎている現代。
子どもだけで買い物に行かせるといった「小さな冒険」が、強い心を育てます。
政治的・文化的な分断への影響
ハイト教授はまた、自身の「道徳基盤理論」に基づき、SNSが政治的・文化的な分断を深めていることにも触れています。
SNSのアルゴリズムは、相手を「単に意見が違う人」ではなく「悪」と見なすように人々の感情を操作します。この分断から逃れるためにも、私たちはデジタルの世界から一度距離を置き、対面での人間関係を再構築する必要があります。
結論:今、親とコミュニティができること
政府の規制を待つ必要はありません。近所の親同士や学校単位で「うちは16歳までSNSをさせない」といった合意を形成することが、子どもたちの未来を守る第一歩になります。
「私たちは、子どもたちにスマートフォンを渡すことで、彼らの注意力を奪い、脳の配線を書き換えてしまった。
しかし、今からでも元に戻すことはできる」
— ジョナサン・ハイト


