「小学校ってどんなところ?」保護者懇談会

今年3月に臼井幼稚園を卒園したお子さんをもつ保護者のお二人に、小学校入学前に心配していたことや、実際に入学して感じたことなどを伺います。

今回お話を伺ったのは、印西市と佐倉市にお住まいの、1年生と3年生のお母さま、3年生と1年生のお母さまです。

これから小学校入学を迎えるご家庭にとって、今回は、臼井幼稚園を卒園し、現在小学生のお子さんを育てている保護者の皆さまに、入学前に心配していたこと、実際に準備したこと、小学校生活で感じたことを伺いました。登下校、友達関係、宿題、持ち物、生活習慣、就学相談など、実体験をもとにQ&A形式でご紹介します。

入学前、お子さんについてどのようなことを心配していましたか?

上の娘は人見知りや場所見知りが強く、新しい環境に慣れることができるかが一番の心配でした。

幼稚園を卒園してから入学までの春休みが、最も情緒的に不安定な時期でした。習い事にも一人で行けなくなるほど不安が強くなったため、大好きなぬいぐるみを使いながら、何を不安に感じているのか、娘の気持ちを一つずつ聞いていきました。

春休みの間に、娘が心配していることを一緒に整理し、一つずつ解決していくようにしました。

入学式には、臼井幼稚園から一緒に進学したお友達が何人かいました。そのお友達と一緒に1年生を迎えられたことも、娘にとって大きな安心につながったと思います。

下の息子については、発達面で少しゆっくりなところがあったため、正直なところ、学校生活のすべてが心配でした。

外見からは分かりにくい特性もあったので、入学前から担任の先生、支援員の先生、特別支援学級の先生に息子のことをできるだけ詳しく伝え、学校と連携しながら入学を迎えました。

 

第一子の入学は、親にとっても初めての経験なので、不安が大きいと思います。

上の子は、いわゆる「元気な男の子」というタイプでした。内面的な不安よりも、一人で道路を歩いて学校まで行けるのかということが、一番心配でした。

幼稚園時代は、親と手をつなぎ、親が道路側を歩いていました。それが小学生になると、子どもの足で20分から30分ほどかけて、自分たちで学校まで歩かなければなりません。

そこで春休み中に、家から学校まで何度か一緒に歩きました。

横断歩道や危険な場所を確認するだけでなく、「こども110番の家」がどこにあるのかを一緒に探し、

「困ったことがあったら、このお家に助けを求めていいんだよ」

と教えました。

通学路の途中にある個人商店にも一緒に入り、買い物をしました。万が一のときに、知らない店へ入ることへの抵抗を少しでも減らしておきたいと思ったからです。

最近は暑さも厳しいので、水筒の水がなくなってしまった場合に備えて、自動販売機で飲み物を買う練習もしました。

ランドセルの中に小さなポーチを入れ、その中に小銭と、両親の電話番号を書いたメモを入れています。

通学路の途中に公衆電話やコンビニがあるため、公衆電話の使い方も教えました。

幸い、3年生になるまで使ったことはありませんが、親子にとってのお守りのようなものになっています。

第二子の娘の入学時には、親も小学校生活がどのようなものか分かっていたため、第一子のときよりは落ち着いて迎えることができました。

ただ、男女の違いもあるのかもしれませんが、男の子の不安は比較的表に出やすく、女の子の不安は見えにくいことがあるように感じています。

実際に入学してみて、「思っていたより大丈夫だった」と感じたことはありますか?

臼井幼稚園から一緒に進学したお友達がいたことは、やはり心強かったです。

娘も息子も、知っているお友達が一人いるだけで、安心感が大きく違ったと思います。

入学前は、親も子どもも分からないことばかりです。特に4月は、毎日不安を抱えながら学校へ送り出していました。

けれど、子どもは親が思っている以上に柔軟です。

毎日学校へ行く中で、少しずつ学校生活に慣れ、新しいことを覚え、頑張っている姿が見られるようになりました。

春休み中はあれほど悩んでいた私自身も、入学して数日たつと、思っていたほど心配しなくなっていました。

お父さんやお母さんが不安な顔をしすぎず、堂々としていることも大切なのではないかと思います。

 

一番心配していた登下校については、実際にはスクールガードや地域の見守りの方が立ってくださっていました。そのため、思っていたほど不安にならなくても大丈夫だったと感じました。

ただ、登校時よりも下校時の方が注意が必要だと思います。

登校時は「学校へ行かなければ」という気持ちがありますが、下校時は「学校が終わった」という開放感があります。子ども同士のけんかやトラブルも、下校時の方が起こりやすいように感じました。

心配な場合は、登校時だけでなく、下校時の様子も見ておくとよいと思います。

また、うちの子は臼井幼稚園から同じ小学校へ進学するお友達がいませんでした。

就学時健診や入学説明会へ行くと、地域の幼稚園から来た子どもたちが楽しそうに話している中、わが子が一人で座っていることもありました。

その姿を見ると、親としてはとても心配になります。

けれど、小学校には地域のつながりがあります。幼稚園が違っても、近所で顔を合わせたり、放課後に同じ公園で遊んだりする中で、子どもたちは自然に関係をつくっていきます。

同じ幼稚園からのお友達がいないということを、必要以上に心配しなくてもよかったのだと思います。

 

臼井幼稚園では、今年3月に卒園した55人の子どもたちが、約20校の小学校へ進学しました。

一人で進学するお子さんも少なくありません。

「同じ幼稚園のお友達がいなくても、子どもたちは新しい関係をつくっていける」というお話は、これから入学を迎える保護者の皆さまにとっても、心強いのではないでしょうか。

 

同じ幼稚園の友達が少なかったと思いますが、お子さんはどのように新しい友達や先生との関係をつくっていったようでしたか?

入学前の就学児検診の時などは、同じ幼稚園の子どもたちが集まって話している中、わが子だけが一人でいる姿を見ることがありました。

しかし、入学後は毎日同じ教室で過ごします。子どもたちは、親が考えているよりも自然に友達をつくっていきました。

先生との関係については、担任の先生によるところも大きいと思います。わが家は、とてもよい先生に恵まれました。

一方、他校へ進学した友人から、先生の指導について悩んでいるという話を聞いたこともあります。

先生の対応について疑問を感じたときは、一人で判断して学校へ伝えるのではなく、同じクラスの保護者にも話を聞き、

「ほかの人から見ても、その指導には疑問があるのか」

ということを確認した上で、複数の保護者で相談する方法もあると思います。

 

臼井幼稚園での経験が、小学校生活で役立っていると感じることはありますか?

臼井幼稚園で育てていただいた、

「困っている子がいたら、自然に手を差し伸べる」

「どのような子にも優しく接する」

という姿勢は、小学校生活でも生きていると感じます。

上の娘が2年生のとき、学校へ行くことが難しくなったお友達がいました。

そのお友達は、お母さまと一緒に少しずつ教室へ入る練習をしていました。しかし、座席が教室の中央にあったため、お母さまが隣に座ることが難しい状況でした。

当時、娘は教室の後ろの通路側の席に座っていました。

娘は先生に、

「席を交換するよ」

と申し出たそうです。

娘が席を替わったことで、お友達はお母さまと一緒に教室で過ごせるようになりました。その後、少しずつ一人で登校し、一日学校で生活できるようになったと聞きました。

臼井幼稚園では、多様性を大切にしています。

困っている子がいたときに、子ども同士が自然に助け合う姿を、幼稚園時代からたくさん見てきました。その経験が、小学校へ行ってからも生きているのだと思います。

 

幼稚園では、一日の中にさまざまな活動があり、「この時間にはこれをする」という生活を経験しています。

小学校では、国語、算数、理科、社会など、時間割に沿って授業を受けます。

幼稚園で集団生活を経験していたため、授業中に座って話を聞くことや、一つの目的に向かって活動することにも、それほど抵抗はなかったようです。

運動面でも、臼井幼稚園での経験が役立っています。

うちの子は、決して足が速い方ではありませんでした。それでも、小学校の運動会でリレーの補欠に選ばれたことがあり、本人もとても喜んでいました。

臼井幼稚園では、日頃からよく走り、体を動かしています。その積み重ねが、基礎体力につながっているのだと思います。

縄跳びや鉄棒も、学校で褒められることがありました。

鉄棒の「豚の丸焼き」は、腕や足の力が必要です。小学校ではできない子も多い中、臼井幼稚園から進学した子どもたちは、比較的できる子が多かったようです。

幼児期に外でたくさん遊び、自分の体を使ってきた経験は、小学校へ行ってからも力になっていると感じます。

 

小学校へ入学してから、どのような成長を感じましたか?

入学して間もない4月の授業参観では、教室がざわざわしていて、まだ幼稚園児のような雰囲気が残っていました。

「先生は大変だろうな」と思いながら見ていました。

ところが、1年生の終わり頃の授業参観では、子どもたちがしっかり小学生になっていました。

入学した瞬間から急に小学生になるのではなく、先生のご指導を受けながら、一年をかけて少しずつ小学生になっていくのだと思います。

親も、それくらいの気持ちで見守ってよいのではないでしょうか。

小学校へ入ると、宿題も始まります。

宿題の量そのものは多くなくても、自分から取りかかり、最後まで終わらせる習慣をつけるまでが大変でした。

2年生の後半頃になると、

「今日は遊ぶ約束があるから、先に宿題をやろう」

と、自分で考えて行動できるようになりました。

そこまでには、2年ほどかかったと思います。

 

息子は幼稚園時代、優しい先生方に甘え、いろいろなことを手伝っていただいていました。ところが小学校へ入ると、30人ほどの子どもに対して先生は一人です。幼稚園のように、一人ひとりを細かく手伝ってもらうことはできません。

すべてを自分でやらなければならない状況になったとき、親としては、

「この子はどうするのだろう」

と心配しました。

けれど、本人も周りを見ながら、一つずつ自分でできるようになっていきました。

最初は戸惑ったり、つまずいたりすることもありましたが、そこで怒らず、

「頑張ったね」

と認め、自信をつけられるようにしてきました。

現在も、その積み重ねを大切にしています。

宿題については、帰宅後、できるだけ最初に取りかかる習慣をつけることをおすすめします。

「少し休んでから」「遊んでから」としてしまうと、休憩時間が長くなり、宿題を始めることが難しくなります。

入学した頃から、

「帰ってきたら、まず宿題をする」

という流れをつくっておくと、後々、親の負担も少なくなると思います。

 

保護者同士や学校との関係で、参考になることはありますか?

小学校は、幼稚園に比べると先生との距離が遠くなります。

幼稚園では、送迎の際に、

「先生に、これだけ伝えておこう」

と気軽に声をかけることができました。

小学校でも連絡帳に書けば先生へ伝えることはできますが、ちょっとした確認のために書くと、先生も返事をしなければならないのではないかと気を遣うことがあります。

小学校へ入ると、子どもが連絡帳に宿題や持ち物を書いて帰ってきます。

入学後しばらくは先生が印刷したものを連絡帳に貼ってくださいますが、その後は自分で書くようになります。

まだ文字を書くことに慣れていない時期なので、

「宿題は本当にこれで合っているのかな」

「これは何と書いてあるのだろう」

と、親が悩むこともあります。

そのため、同じクラスに、少しだけでも連絡を取り合える保護者がいると安心です。

深く付き合わなくても、

「今日の宿題はこれで合っていますか?」

と聞けるくらいの関係で十分です。

私の場合、同じ幼稚園から進学した知り合いがいなかったため、子どもだけでなく、親の私も心細さを感じていました。

そこで入学式の日、たまたま話しかけてくださったお母さまに、自分からお願いして連絡先を交換しました。

PTAや学校のボランティア活動に参加することも、学校の様子を知ったり、ほかの保護者とつながったりするきっかけになります。

最近のPTA活動は、以前よりも内容が縮小され、参加しやすくなっている学校もあるようです。

私は読み聞かせボランティアにも参加しました。

活動そのものだけでなく、先輩保護者やさまざまな学年の保護者と知り合うことができ、分からないことを聞ける関係が増えました。

無理に親しい友人をつくる必要はありません。

困ったときに少し質問できる相手がいるだけでも、小学校生活への安心感は大きく変わると思います。

 

他の卒園児保護者からのアドバイス

在園児保護者

入学前に練習しておいた方がよかったことはありますか?

卒園児保護者

上の子の入学後に、練習しておけばよかったと思ったのが、傘の扱い方です。

幼稚園時代は、雨の日に子どもが一人で傘を差して長い距離を歩く機会が、あまりありませんでした。

小学生になると、ランドセルを背負い、荷物を持ちながら傘を差して歩かなければなりません。

風が強い日は傘があおられ、うまく差せずに、最後には傘を閉じて、びしょぬれになって帰ってきたこともありました。

ランドセルを背負った状態で傘を差し、風の向きに合わせて傘を傾けながら歩くことは、子どもにとって意外と難しいものです。

雨の日の登下校を想定し、入学前に傘を差して歩く練習をしておくとよいと思います。

学校に着いた後に傘を閉じ、ベルトでまとめて傘立てに入れるところまで練習しておくと、さらに安心です。

 

小学生が使う傘は、幼児用の傘よりも大きくなります。

ボタンを押して開くことはできても、閉じるときに力が足りず、留め具を「カチッ」と固定できないことがあります。

さらに、傘を細く巻いてベルトで留める作業も、子どもには難しいようです。

わが家でも、子どもが一人で傘を扱えず、雨の日は学校まで送ることがありました。

春休みまでに、大きめの傘を使って、

  • 開く
  • 閉じる
  • 傘を巻く
  • ベルトで留める
  • 傘立てに入れる

という一連の動きを練習しておくと、保護者の負担も少なくなると思います。

 

持ち物関連でもうひとつ。
小学校では、教科書以外にも、絵の具セット、習字道具、鍵盤ハーモニカ、給食当番の白衣など、さまざまな物を持ち運びます。

学校によっては教科書を置いて帰ることができますが、絵の具や習字の授業があるたびに、大きなセットを持って行き、また持ち帰らなければならないことがあります。

給食当番の白衣も意外とかさばります。

暑い時期には大きな水筒も必要になるため、荷物がとても多く、重くなります。

特に持ち物の管理が苦手な子どもの場合は、できるだけ荷物を一つにまとめられるようにすることも大切です。

わが家では、一般的なランドセルを購入しましたが、入学して間もなく、子どもから「重い」と言われました。

そこで、軽くて容量の大きいリュック型の通学かばんに替えました。

絵の具セットや習字道具なども中に入れられるため、両手を空けて歩くことができます。雨の日にも、手に持つ荷物を減らせるので安心です。

一般的なランドセルからリュック型のものへ替えても、周りから何か言われることはなく、むしろ、

「いいね」

と言ってもらうこともあったようです。

ランドセルを選ぶことは楽しいものですが、色やデザインだけでなく、

  • 本体の重さ
  • 荷物がどのくらい入るか
  • 雨に強いか
  • 子どもが自分で扱えるか

という実用面も確認するとよいと思います。

 

入学前から身につけておいた方が良い生活習慣はありますか?
学校の準備は最初から子ども自身にさせた方がよいのでしょうか?

できることなら、今から少しずつ始めた方がよいと思います。

幼稚園でも、毎日リュックの中に、タオル、箸セット、コップなどを入れて持って行きます。

まずは帰宅したら、自分でリュックを開けて、

  • 箸セットを出す
  • コップを出す
  • タオルや体操服を洗濯物に出す
  • 翌日の持ち物をそろえる

という習慣をつけるとよいと思います。

小学校では、ここに鉛筆を削ることや、教科書、ノート、学用品を準備することが加わります。

幼稚園の持ち物を自分で管理する習慣が、小学校での準備につながります。

1年生になると、長い距離を歩いて学校へ行き、授業を受け、宿題をして、翌日の準備をしなければなりません。

子どもは疲れていますし、親も宿題を見たり、準備を促したりすることで余裕がなくなります。

そのため、今のうちから、

「帰ってきたら、かばんの中身を出す」

「必要な物を決めた場所に置く」

という流れをつくっておくと、親子ともに楽になると思います。

 

入学を控えた年長児の保護者へ、伝えたいことはありますか?

褒めること。

小さな頑張りを認めること。

人と比べないこと。

特別なことではありませんが、その積み重ねが、子どもの自信につながります。

学校生活に生きづらさを感じる子どももいます。

入学前の今だからこそ、たくさん褒め、たくさん愛情を伝えてあげてほしいと思います。

 

小学校へ入ると、子どもは慣れない教室で授業を受け、緊張した状態で一日を過ごします。

4月は、帰宅すると本当にへとへとになっています。

そのうえ、宿題も始まります。

うちの子は、最初の頃、宿題をまるで罰のように感じていました。量は多くなくても、取りかかって終わらせるまでに、とても長い時間がかかりました。

特に通学距離が長い場合には、春休み中にしっかり歩き、体力をつけておくことをおすすめします。

入学すると、体だけでなく気持ちも疲れます。

幼稚園の間に、たくさん外で遊び、しっかり体力をつけておくことが大切だと思います。

また、先取り学習をする必要はないと思いますが、春休み中に、短い時間だけでも机に向かう経験をしておくとよいかもしれません。

内容は簡単なプリントやお絵描きでも構いません。

「家で机に座り、一つのことに取り組み、終わったら片づける」

という流れを経験しておくと、宿題への抵抗感を少し減らせると思います。

幼稚園と小学校の生活には、大きな違いがあります。

一度にすべてを求めるのではなく、春休みの間に小さな段階をつくり、少しずつ準備を進めてあげるとよいと思います。

 

卒園児の中にも、一時期、小学校へ行くことが難しくなった子どもや、泣きながら登校していた子どもがいます。

その理由は子どもによって異なるため、一概には言えません。

昨年の懇談会では、子どもの気持ちを知るために、感情を扱った絵本(「こころのきゅうきゅうばこ」)を使ったというお話がありました。

子どもは、大人ほど多くの言葉をもっていません。

「悲しいのかな」

「怖いのかな」

「寂しいのかな」

「何か嫌なことがあったのかな」

と、さまざまな気持ちが描かれた絵本を一緒に見ながら、子どもが自分の気持ちを選べるようにしたそうです。

少しずつ親子で会話を重ねる中で、心がほぐれ、再び学校へ行けるようになったと伺いました。

2年生になっても、保護者が学校まで付き添っているお子さんもいます。

どのくらいの時間やエネルギーをかけられるかは、ご家庭によって違います。それでも、子どもが助けを求めているときには、できる限り寄り添ってほしいと思います。

幼児期から今の時期に、子どもと一緒に過ごし、愛情を注ぐことが、心の土台になります。

何かを言われたり、失敗したりしても、

「自分は大丈夫」

「自分はここにいてよい」

と思える心を育ててほしいと思います。

 

発達面や学校生活に不安がある場合、入学前に何をすればよいですか?

自治体によって多少異なりますが、入学前には、就学先について教育委員会へ相談する機会があります。

まずは、自治体が行う発達相談や就学相談を利用し、通常学級、特別支援学級、通級指導教室など、どのような選択肢があるのか説明を受けるとよいと思います。

全体説明会の後に、教育委員会との個別面談が行われることもあります。

その際には事前の書類を記入し、子どもができること、難しいこと、不安に感じていることなどを具体的に伝えます。

病歴やこれまでに受けた支援についても、必要に応じて伝えます。

外見からは分かりにくい困りごともあります。

子どものことを一番よく知っているのは、日頃から一緒に過ごしている保護者です。

「このくらいのことまで伝えてよいのかな」と思うような小さなことでも、学校生活に関係しそうなことは相談しておいた方がよいと思います。

支援学級へ進むかどうかを決めていなくても、相談会や説明会に参加することはできます。

迷っている段階でも、まず話を聞きに行くことをおすすめします。

詳しい時期や手続きは自治体によって異なるため、お住まいの市町村の教育委員会や就学相談窓口へ確認してください。

在園児保護者

学校見学はできますか?

自治体によっては、就学相談の後に、入学を検討している学校や学級を見学できる場合があります。

支援学級や通級指導教室を検討している場合には、実際の教室の様子や先生の話を確認することで、入学後の生活をイメージしやすくなります。

就学時健康診断の後、年末頃までに就学先に関する通知が届き、その後、入学説明会や事前の顔合わせなどが行われる地域もあります。

ただし、手続きや時期は自治体、学校、年度によって異なります。

相談を始める際には、今後の予定についても確認しておくと安心です。

 

自治体の担当者が幼稚園を訪れ、子どもの様子を見に来る場合もあります。

その際は、保護者の同意を得たうえで、幼稚園から子どもの様子を伝え、入学後に必要な支援へつなげていきます。

特別支援学級や通級指導教室を利用することは、決して特別なことではありません。

子どもが安心して学校生活を始めるために、必要な支援を選ぶということです。

保護者の不安は、子どもにも伝わります。

一人で悩まず、幼稚園や自治体、教育委員会に相談しながら、できる準備を進めていきましょう。

 

まとめー入学前にできること

小学校入学に向けて、次のような準備が役立つことが分かりました。

  • 学校までの道を親子で歩く
  • 困ったときに助けを求められる場所を確認する
  • 傘の開閉や持ち歩き方を練習する
  • 体力をつける
  • 短い時間でも机に向かう経験をする
  • 今からでも、自分でかばんの中身を出し、翌日の準備をする
  • 学校について確認できる保護者とのつながりをつくる
  • 心配なことは入学前から学校や自治体に相談する
  • 子どもの頑張りを認め、安心できる言葉を伝える

入学前に、すべてを完璧にできるようにする必要はありません。

毎日の生活の中で、できることから一つずつ経験しておくことが、小学校生活への小さな橋渡しになります。

子どもが安心して新しい一歩を踏み出せるよう
、ご家庭と幼稚園とで、一緒に準備を進めていきましょう!