描画ツアーは終わったけど
保護者の方からの質問で、
コンテという素材について、
初めて知ったという方がかなり多くいて、
その楽しさと描画上の効果を知ってもらえたことは
すごく良かったと思う。
「家でもやった方が良いですか?」という
質問を受けて、これは練習の臭いがする!と
「必要ありません」と即答した。
やっぱり、どんなに説明しても
親御さんは形になっている、
わかりやすい絵をいい絵だと
評価してしまうんだなあ。
だから練習して、良い絵を描かせたいと思うのだろう。
私たちが大事にしているのは
テーマを受け取り、描画に臨む、描き上げる、
その過程であって、結果としての作品ではない。
その絵がいい絵かどうか、判断はできない。
ただ、子ども達が取り組んで、紙を絵の具で
塗った、表現しきった、という有能感を
大切にしたい。
それが作品主義ではない、といつも言い切る
理由である。