誰もがいつか通る道

夏の間、両親と数日間暮らした。
今年83歳になる父は、数年前に狭心症のために
カテーテルを入れて手術をしたけれど、
大きな病気もケガもなく、
運転してゴルフに行けるくらい元気だ。
母は2つ下だけれど、腰の手術のあと、
ひざの手術をして、手術をした3日後くらいに
違う骨が折れて、入院がすごく長引いた。
骨粗しょう症なのだ。
結局、痛い膝を治すための手術はうまくいかなくて、
前よりもうまく歩けなくなった。
両親は二人で住んでいるが、母は料理をするくらいで、
動けなくなった分、父が老々介護みたいに動いている。
夜中に足が痛いと騒げば、寝るまで足をさすってあげて、
いや~、大変だ。
父は仕方ない、と献身的だけど、
自分も寝不足になる。
今は仕事を引退しているから、
昼間、暇を見てうたた寝している。

いつか、自分も夫も身体を動かせなくなる時がくるし、
食べたい、食べてみたい、行ってみたいお店、に行くのも
諦めなければならない日がくる。
やってみたいことも、できなくなる。
旅番組を見て、わーっと思うけど、
海外だって、とても無理。

今、できること、してみたいことを時間とお金が
許す限り、しておくべき。
子育て中は思うようにならないことも、
いつか、自由になる日がくる。
その日のために、やってみたいことや
見たいことの貯金をしておこう。
子育てが終わったら、何もない、のは悲しい。
私の世代はそういう人が多い。
結婚したら仕事は辞めるものだったし、
子育てや家事、家を守ることが仕事、と思う世代。
若いママたちは、これからだ。
夢をたくさん持っていて欲しい。

Private

前の記事

夜に星を放つ 窪美澄
幼稚園

次の記事

夏休みも終わりつつ