人と暮らすということ
両親とは言え、家を離れてからもう20年ほど経つ上に、
お互いに年老いているから、以前と同じ人間ではないと
言っても良い。
久し振りに一緒に暮らすと、色々と気になってくる。
それは、きっと実家にいた頃の娘としての私に
親がああしろこうしろ言っていたのと
重なるものではあるまいか。
「勉強しなさい」「片づけなさい」
もっと具体的ななにか。
親の気に障る、親のルールにそぐわない態度が
イライラさせていたに違いない。
子どもを持つ親ならわかるはず!
年をとると、立場が逆転してくる。
洗面所の使い方ひとつ。
洗面所を使ったら、水分を拭かなければならない。
水滴が残っていることにちょっと眉を顰める感じ。
え?細かい?
他にも色々あるけれど、夏休みで時間があるから、
イライラしたりすることはない。
口にも出さない。
脚が悪くなった母、老々介護のように、
母のことを甲斐甲斐しく面倒を見てくれる父。
元気なだけありがたい!
人は支え合って、人となるのだ!